あけましておめでとうございます
みなさんはAMR(薬剤耐性)という言葉をご存じですか。
このままでは2050年に抗菌薬が効かない菌の死者が、がんによる死者を超えるというデータがあります。しかし今後、斬新な新しい抗菌薬は開発されないと推測されています。
当院では、子どもにできるだけ必要のない薬は処方しないという考えのもと診察をしています。これは、将来の子どもたちのために、限りある薬を温存し、将来使ってほしいという考えです。子どもが発熱すると心配なことはみな一緒です。最近、抗菌薬は炎症反応の上昇だけでなく、細菌がいるという根拠がないと抗菌薬を使わないという考え方もあります。内服の抗菌薬は、人間の体に必要な菌が死滅して下痢をするだけで、人間にとって必要な効果はほとんど得られていないという報告もあります。
当院では引き続き、必要なときのみ必要な処方を行うという考え方のもと診療を行っていきたいと考えています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
http://amr.ncgm.go.jp/general/1-6-1.html