花粉症

花粉症は、花粉がアレルギーの原因となります。ある季節だけ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状があるため、季節性アレルギー性鼻炎といいます。目の症状が強い方、咳症状が強い方、皮膚の症状が出る方もいます。日本を含めた先進国で、花粉症になる方が増えているといわれています。また、以前は小学校くらいから花粉症を発症する児が多かったのですが、最近は34歳くらいから花粉症を発症する児もおられます。

診断はまず問診を行います。例えば、2月から4月ごろだけ、目のかゆみと鼻水鼻づまりがある場合は、スギ花粉による花粉症が考えられます。父母兄姉のアレルギー歴も大切です。

花粉症の対処方法は、まず外出時にマスクやゴーグルをすること、室内に花粉を持ち込まないことなどを行います。帽子をかぶって外出し、玄関で花粉を払い、うがいや鼻かみなどをしましょう。原因となる花粉が飛散している時期は、洗濯物や布団は室内で干すほうがよいでしょう。

花粉症は春のスギやヒノキ科以外にも、夏や秋のイネ科や雑草などいろいろな種類があります。原因を特定するために何の花粉のアレルギーがあるかの血液検査を行います。当院では、採血の同意を得ることができる年齢になってからの採血を勧めています。

薬は通年性アレルギー性鼻炎と同じく内服、点鼻、点眼を行います。以前の内服薬は眠たくなるものが多かったですが、最近は眠たくならないものが主流となっています。1日1回のものと2回のものがあるので、症状の強さや効果のバランスを考えて処方します。漢方薬を追加することもあります。しかしこれらは対症療法といって症状を抑える治療です。

花粉症のほとんど方がスギ花粉による花粉症です。当院ではスギ花粉による花粉症のアレルゲン免疫療法である、舌下免疫療法を行っています。アレルギーの原因となる物質を投与することで体をアレルギーに慣らしてアレルギー症状をやわらげる治療です。

興味のある方は外来にてご相談ください。