神戸市で麻しんの患者さんが発生しました

4月末にインドから帰国した30代の方が麻しんと診断されました。この方と同じ新幹線に乗っていた東京都の30代と40代の方が二人、5月初めに麻しんと診断されました。さらに、5月15日神戸市で麻しんの患者が報告されました。国内で麻しんの報告が相次いでおり、感染の拡大が懸念されます。

麻しんとは、高熱と発疹が出現し、肺炎や脳炎を合併し、命に係わる重篤なウイルス感染症です。空気感染し、マスクや手洗いで防ぐことができず感染力は非常に強力です。

麻しんは予防接種でのみ感染を予防することができます。定期予防接種ですので、1歳と小学校入学前の年長時の2回予防接種します。小学生以上で1990年4月2日生まれより若い方は、2回予防接種されており感染を予防することができますので安心してください。1972年10月2日~1990年4月2日生まれまでの方は幼児期に1回接種されていますが、免疫がなかったり、もしくは免疫が落ちている可能性があります。1972年10月2日生まれ以上の年齢の方は、定期接種はされていませんが、小児期に麻しんに罹患した方が多いと思われます。

当院かかりつけのお子さんだけでなく、お子さんのご両親の予防接種についても対応を承りますので、診察室もしくは受付にてご相談ください。