学園都市にある西部休日急病診療所に出務してきました。

7月31日日曜日、定期的に勤務している神戸市医師会の西部休日急病診療所に出務してきました。医療はひっ迫しており、非常に危機的な状況と感じたので、状況を記載いたします。

まず、休日診療所は内科と小児科の医師数名が交代で勤務しています。以前は直接来院も診察可能でしたが、現在は完全予約制です。午前中早い段階で、予約はいっぱいとなっていました。直接来院の方は、心苦しいのですがお断りしており、医療が危機的であると感じました。受付には電話がずっとかかってきています。来院される患者さんの対応に追われており、すべてに対応できる状況ではありませんでした。

受診される方はほとんどが発熱の方です。休日診療所には新型コロナウイルス迅速抗原検査がありますが、PCR検査を行うことができません。受診される方の多くは新型コロナウイルス感染症を心配しておられるので、発熱の方には必要に応じて抗原迅速検査を行います。抗原迅速検査は、ウイルスが多く増えている状態(例えば前日の夜から40℃発熱があり、当日40℃あるような状況)でしたら、陽性反応がでます。しかし、発熱してすぐ(例えば当日朝から発熱して、受診時38℃くらいの方)は、ほとんど陰性になります。新型コロナウイルスを希望されるのでしたら、発熱してから、12時間以上経過してから受診されたほうがよいと感じました。

受診されてから待ち時間は非常に長くなっています。予約されて、指定の時間に受診し、ご説明の上、検査し、検査結果を説明し、処方を受け取り、会計を済ませて帰宅するにはおそらく2-3時間はかかることをご理解ください。休日診療所は必要な処方のみ1日分行うことが原則ですので、元気なお子さんを発熱してすぐに連れていくことはデメリットが多いと感じました。発熱しても元気なようでしたら、1日お待ちいただき、当クリニックを受診していただいたら、説明して新型コロナウイルスについては必要な検査を行わせていただきます。

休日診療所内は、クーラーがついていますが、換気のために窓は開けてあり、ほとんど効いておらずとても暑いです。防護服を着ていますので、ほとんどサウナにいるような状況でした。看護師も汗だくになりながら勤務していますが、業務が多岐にわたりとても疲弊していました。

発熱があり、新型コロナウイルス感染症が心配でしたら、少なくとも半日程度待ってから受診されるのがよいと考えました。元気でしたら、1日待っていただき当クリニックへ受診していただけましたら、診察の待ち時間は長くなっておりますが2-3時間まではお待たせしないと思います。

本来受診すべき疾患の児が、コロナ禍のために救急外来へも受診できていないのではないと心配しています。早くこのような状況から落ち着くことを、願ってやみません。