あかちゃんへの予防接種はむしろ大腿へ

あかちゃんへの予防接種はむしろ大腿へ

海外ではあかちゃんへの予防接種の部位は大腿です。1歳までの予防接種は免疫を上げるための注射が多いのですが、免疫を上げるための物質が入っているため、接種した場所が腫れることがあります。筋肉がしっかりとあり、面積が広い大腿に接種すると腫れることが少なく、また予防接種の種類によっては免疫がしっかりとつくという研究があります。肩や臀部は神経が走っていること、腕は面積が狭いことから、海外では大腿に接種することが一般的です。

当院では、1歳までの(特にあかちゃんの時の)予防接種の標準的な接種部位として、大腿の前外側部に接種するようにしています。例えば1歳の予防接種は、MR、水痘、おたふく、ヒブ、小児肺炎球菌と5種類ありますが、ウイルスを弱めたワクチンは腕に、免疫を上げるためのワクチンは大腿に、と腫れやすさや免疫原性を考慮して接種部位を選択しています。