B型肝炎ワクチンとユニバーサルワクチン

ユニバーサルワクチンという言葉があります。これはみんなで予防接種をして病気を予防するという意味です。B型肝炎ワクチンは、世界のほとんどの国で国民みんなが予防接種を受けてユニバーサルワクチンとなっています。日本では3年前から乳児は定期接種となりましたが、それ以前に生まれたお子さんにとってB型肝炎ワクチンは任意接種のためユニバーサルワクチンとはいえません。

以前は血液や体液と接触する可能性のある医療従事者のみがB型肝炎のワクチンを接種していました。しかし日本では130-150万人が    B型肝炎に感染しているといわれており、保育園など集団生活でのかみつきや、ひっかき傷や、ピアス・入れ墨、性感染、最近は接触するスポーツや家族内の接触でも感染する可能性がいわれています。

これからの世の中は海外の学校への留学なども当たり前になる可能性があります。日本でのルールで予防接種が任意のため行っていないと、合衆国やヨーロッパの学校には入学できないこともあります。当院では世界の基準でワクチンをしましょうと説明しており、特にB型肝炎ワクチンはとても大事なワクチンです。希望される方はB型肝炎のメリットを丁寧に説明いたしますので、ぜひ外来でご相談ください。