ブースター効果 (インフルエンザなど不活化ワクチンの接種間隔の考え方について)

ブースター効果について (インフルエンザなど不活化ワクチンの接種間隔の考え方)

「ブースター効果」は難しい用語ですが、不活化ワクチンにおいてとても重要な意味があるのでご説明いたします。

1回目の接種を行うと抗体ができます。ある程度の抗体ができたあと、2~4週間程度で2回目の不活化ワクチンを接種をすると、効果が増強します。これをブースター効果と呼びます。インフルエンザワクチンは十分な期間をあけて接種するとよりブースター効果が高まると予想されています。当院では4週間程度あけての接種をおすすめしています。

他の不活化ワクチン(B型肝炎、日本脳炎など)についても、当院では4週間程度あけての接種を行うように勧めています。

免疫原性が高いワクチンは、1~2週間で2回目の接種行っても効果は得られる可能性が高いですが、①接種の混乱を避けるためと、②長期的な効果を考えて、ある程度の期間をあけての接種がよいのではと、4週間あけての接種を勧めています。

次回first vaccine failure とsecond vaccine failure(生ワクチンを行う間隔)の考え方についてご説明いたします。