「子どもの血液型検査はいつ受けたらよいですか」といった質問を診察室でよく受けます。小医は「医学的に調べる必要はありません。」とお答えしています。
まず1歳以降でないと確実な血液型はわからないため、新生児期に血液型検査をしない産院が多いかと思います。(サービスで参考の血液型を調べてくださる産院はあります。)しかし幼稚園入園や小学校入学時の書類に血液型を記載する欄があるため、いつ調べたらよいのかと思っておられる方が多いでしょう。子どもの血液型を知りたがるのは日本人がほとんどといわれており、欧米の方はお子さんの血液型を調べない方がほとんどです。(日本人は血液型占いが好きなんですね。)出血するリスクのある手術や検査を受ける前に、術前検査として血液型検査を行うことは意味があります。しかし、交通事故などの不慮の事故が起こって救急車で病院に運ばれたら、必ず救急外来で血液型検査を2回行われ、輸血する血液と合うかどうかが検査されます。事前に血液型がわかっていても、そのまま輸血されることは考えにくいです。
当院では、子どもたちに必要なことのみ行うように心がけているため、血液型検査のみを行うことはありません。