子どもの新型コロナワクチンに対する考え方

新型コロナワクチンを健康なお子さんに接種するかどうかは非常に難しい問題です。日本小児科学会から子どものワクチン接種の考え方について見解が記載されていますので、参考になさってください。

新型コロナワクチンに関するQ&A|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY (jpeds.or.jp)

メリット ワクチン2回接種によって高い予防効果が得られることが証明されています。また多くの方がワクチン接種することによって、集団免疫効果が得られます。ワクチン接種は自分のためだけではなく、大切な家族のため、みんなのためという考えも重要です。

これからも新型コロナウイルスとは共存していく生活が考えられています。みながワクチンをすることによって安心な学校生活に戻ることが期待されます。

デメリット 日本では20歳未満で新型コロナ感染によってお亡くなりになった方は、まだ一人もおられません。アメリカ合衆国では20歳未満でも多くの方が亡くなっており、日本とは状況が異なります。このため日本では健康な子どもに接種を行うかどうかは議論が多いところです。

日本の子どもは重症化する患者さんの数が少ないため、重症になるリスクが何なのかはわかっていません。成人における考え方と同様に、基礎疾患のある方は、接種することを積極的に考慮すべきと考えられています。

接種後、数は少ないですが若い男性に心筋炎の発症が報告されています。機序が不明のため注視していく必要があります。当然ですが新しく作られたワクチンのため、長期的な安全性は不明です。

まとめ

ワクチン接種をしたほうがよいかどうかには答えはありません。家族とお子さんでしっかり話し合って決めてください。本人の意思はとても重要です。