日本脳炎ワクチン

日本脳炎ウイルスはブタやイノシシが持っています。ウイルスを持っている蚊がヒトを刺すと、ヒトに感染します。ヒトからヒトには(咳や鼻水では)感染しません。日本ではウイルスは西日本に多く存在するとされていますが、温暖化の影響で流行地域が拡大することが推測されています。東南アジアなどの熱帯地域には非常に多い疾患です。

感染しても症状がない方がほとんどですが、脳炎を発症すると多くの方が死に至ります。ウイルスに対する特効薬はありません。日本脳炎ワクチンを接種していれば、予防できる疾患です。

 

日本脳炎ワクチンはⅠ期3回とⅡ期1回で、4回接種します。標準的には、3歳になったら4週間あけて2回接種し、2回目から1年間あけて、4歳に3回目の接種をします。9歳になったら4回目の接種をします。

 

<標準接種の考え方>
Ⅰ期(3回接種)、3歳の間に4週間あけて2回接種。2回目から1年後に3回目を接種。(7歳半までに)

Ⅱ期(1回接種)、9~13歳までに1回接種

 

2021年2月現在、日本脳炎ワクチンの供給制限があり、3回目と4回目の接種ができなくなっております。Ⅰ期追加(3回目)は7歳半まで、Ⅱ期(4回目)は13歳未満が、定期接種として受けることができる年齢制限となっています。当院では、供給制限が解除され次第、年齢制限が近づいている方を、3歳のⅠ期2回の次に優先して、接種する予定としています。

また1995年4月から2007年3月生まれの方は、積極的な接種が一時差し控えられたため、20歳までは定期接種として接種できる可能性がありますので、母子手帳をご確認の上お電話でお問い合わせください。